ルックバックオプション Lookback Options
原資産の満期までの値動きにより将来支払われる金額が決まるエキゾティックオプションのなかで最も一般的なものの1つにルックバックオプションがある。 ルックバックコールではオプションの買い手は満期までに原資産が取る最も高い価格と行使価格との差額を満期時に受け取ることができる権利を持っている。満期時に原資産の価格が行使価格を下回っていれば、この買い手はオプションを行使することが無いので、オプションの価値はゼロになる。ルックバックプットの買い手は行使価格と原資産が満期までにとる最も安い金額との差額を受け取ることができる権利を持っている。この場合満期時に原資産の価格が行使価格よりも高ければオプションの買い手はこのオプションを行使することは無くなる。 現在、さまざまな派生ルックバックオプションが存在する。 Floating Strike Lookback Options このオプションでは行使価格は固定されているわけではなく満期時の原資産の価格となる。コールの買い手にはオプションの開始時点から満期までの間に原資産の価格が取る最安値で原資産を購入する権利が与えられる。 Fixed Strike Lookback Options 行使価格は事前に決められていて、コールの買い手は満期時までの原資産の最高値と行使価格との差額を得る権利を持っている。 Partial-Time Floating Strike Lookback Options このオプションでは満期までの期間が2分割される。前の期間の価格の動きは無視され、半での値動きがオプションのペイオフを決定する。ペイオフの決定の仕方はFloating Strike Lookback Optionsと同じである。 Partial-Time Fixed Strike Lookback Options このオプションでは満期までの期間が2分割される。前の期間の価格の動きは無視され、半での値動きがオプションのペイオフを決定する。ペイオフの決定の仕方はFixed Strike Lookback Optionsと同じである。 その他 最近ではクオントオプション型のルックバック、ノックイン、ノックアウト付きのルックバックオプションも開発されている。 Conze,A.,andViswanathan(1991),"Path Dependent Options:The case of Lookback Options,"Journal of Finance,46,1893-1907 Heynen,R.C., and H.M.Kat(1994)"Selective Money,"Risk Magazine,7(11) |
||||||||
|
||||||||
Copyright 2003 Quasars22 allright reserved | ||||||||