第9章 バリアのないエキゾチック通貨オプション 

- 境界を持たない通貨オプションのヘッジに関する意見 から

エキゾチック通貨オプションの世界というものはダイナミズムにあふれ新しいオプションが常に開発されている。多くの新しいエキゾチックオプションは数学的な物好き以外の何者でもない。しかし、ときどき、有益な新しいエキゾチックオプションが生まれる。

エキゾチックオプションを使うときに知っておくべき規則は普通の通貨オプションに払わなければならない費用に比べて、ヘッジ目的にあった十分な費用的な利点がその構造にあるかを探すことである。これはさまざまなエキゾチック通貨オプションの一部にフリーランチの要素があることを示しているように思える。というよりは、ヘッジャ−が必要でない保護形態には何も払うことなく必要な保護だけを選択して買ったとき費用の節約が実現できるということを示している。

アベレージレート通貨オプションは主にある期間にわたる平均の為替レートに興味を抱くヘッジャ−に適している。アベレージレートオプションは普通オプションよりは費用が安いので、普通オプションを購入するよりは明確な費用の節約がある。同じように、バスケットオプションはそのときにおのおのの通貨を保護するものを購入するよりは通貨のポートフォリオをヘッジすることが目的であれば、ヘッジ費用を節約したことになる。

コンパウンドオプションはヘッジする必要性が明確でない場合に効果がある。普通オプションの購入を約束するよりはヘッジャ−は最初に払うコンパウンドオプションを購入するためのプレミアムを低くでき、そのためにもし必要なときには将来のヘッジ費用を確定できる。

最後に、クオントオプションは高価であるが、リスクを減らすこともできる。クオントオプションの性質を定義すれば、それは市場の情況により変化する外国株式インデックスをヘッジしなけらばならない大きさを正確にできることである。